2008年8月24日日曜日

プロの経営者

あー、二日酔いです(^^;
大事な園先生の速習セミナーだというのに(涙)

久々に真面目に語ります。
長文ですので、お時間の無い方は、飛ばしてください(^^;

昨日は、某中小企業の社長さんとお話する機会がありました。
やはり、実際に会社を経営していらっしゃる方は、その方なりの哲学を持っていて、本当に勉強になるお話でした。

そこで、隣にいた酔っ払い(=同僚のオッサン)が、
『だから、経営ってのはさぁ・・・』
と、訳のワカラン説教を始めたのです。
オール自分に都合の良い話で、WIN-LOSEの内容で、
おれは頑張らないが、お前は頑張れ、という、横で聞いていて不快になる内容でした。
やんわりと気づいてもらえるようにしたのですが、
『男の世界だ、女に経営はワカラン』
と返され、問題外。。。
さすがに社長は人格者なので、『なるほど』と聞いていましたが・・・。

経営をやったこともないサラリーパーソン(私もですが)が、
経営を語るのはタブーな気がするのです。
ましてや、実際に経営をしている相手に説教などとは。。。
(自分がどう考える、という語りはアリだと思います)

私の父は、中小企業に勤めていましたが、会社がつぶれて
母と有限会社をやっています。
娘に、会社の窮状を話す訳はありませんが、
夕飯が、ご飯&お新香だけ・・・が続いた時があったり、
経営の大変さは、感じられました。

大企業の赤字と、中小企業の赤字は意味が違います。
・中小企業の社長は、自分の家や財産を担保に借金をしている事が多く、
 会社がつぶれる=自分の財産もなくします
・大企業のコストダウンは、結局下請けいじめとなる事が多く、
 一部で赤字を出しても、長期でトータルでプラスになればいい、
 という薄利多売な所が多いです。
 (最近は、法律で守られてはきましたが)
・赤字でも、社員に給料を出さなければいけません。
・赤字の時には、家族は無給で働きます。
・大企業はつぶれないように国や銀行が考慮してくれますが、
 中小企業の場合はいきなり金を貸してくれなくなります。

上記は、私の偏った意見かもしれませんが、いろいろな中小企業さんの社長とお話する機会に、聞いた話は、だいたいそんな内容です。
ちなみに、自分の会社ではなく、利害のない他業種の社長さんと、
ざっくばらんに語る機会を以前もっていました。
有名な大企業も、裏に回るとひどい事をやっていたりします。
エゲツナイ事も、相当やっています。利益を出し、株価を上げる為です。
中小企業は、自分を守る為に、ライバルであっても、同業種の横のネットワークを持っている所が多く、A社に注文を出したのに、B社で作っていた、という事もあります。
そして、大企業のひどい話は、すぐに広まり、業界全部を敵に回すこともあります。

父の知り合いの社長は、会社がつぶれて、首吊り自殺をしたそうです。
会社が傾くと、どうやって死んだら保険が降りるか・・・と真剣に考える社長も多いのです。

私は、バブル崩壊後の入社(’99年入社)だという事もあり、基本的に会社を信用していません。
会社はつぶれるかもしれないという危機感は常に持っているし、
契約でその会社にいるけど、そこで骨をうずめるという考えもありません。
だから、貯金を切り崩しても、自己啓発するのです。
今日クビになっても、『食える自分』、いずれは『食わせる自分』にする為です。
(だからって、転職をくりかえすわけでもないですけど)

『結婚する』という事は、自分が食えて、相手を食わせる事が出来て、
自分と相手方の両親の老後を面倒を見ることが出来る、という決意があってするものだと思っています。 いざという時に、大人5人を背負えるか、ということです。

『子供を産む』という事は、結婚する+アルファで、子供が20歳になるまで、その責任をずぅ~~~っと継続するという事です。
もちろん、結婚相手の収入もあるのでしょうが、少子化だから産みなよ、というのは別次元の話です。
それぞれの方に、それぞれの結婚観・出産観があって良いと思います。

ロマンスではなく、私にとっては相手との契約なのです。
契約というか、約束のようなイメージでしょうか。

今やってる仕事で利益が出なければ、会社がつぶれるかも、仲間が失業するかも、という考えがあるから仕事をするのであって、減給されるかも、、、というレベルではないのです。

・・・ということが、脳裏に浮かび、大先輩のオッサンと、酔った勢いで大喧嘩したという・・・お恥ずかしい。だから、出世できなんだ、わたし。
別に出世したくないけど(笑)

出世欲はありません。
頑張って日本を支えている中小企業を応援する気持ちはあります。
その為に経営者になるなら、責任をもった仕事が出来ると思いますが、
サラリーパーソンのままで社長という肩書きを持つなら、ノーサンキューなのです。

自分がつぶれない為に、相手をいじめるくらいなら、その会社の存在意義ってあるのでしょうか。
一緒に頑張っていこうよ、という仲間(社員も、協力会社も含めて)と
自分の哲学に合った仕事をするのでなければ・・・
私が社長になる意味がないのですから。

相手のオッサンには失礼な事をしましたが(笑)、
自分の無意識で考えている事が、出てきて、とても良い気づきになりました。

ちなみに、そのオッサン(笑)は、一緒に仕事をして1年以上になりますが
品質管理のプロです。尊敬してます。
そして、良いパートナーだと思っています。
今までも、何度も飲んで議論(喧嘩?)していますが、
お互いに忘れっぽいので、次の日には仲良しです(笑)

ちょっと、今回は大企業の元課長と、零細企業の社長の娘というフレームが
合わなかっただけです。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
かなり隔たった意見である自覚は持っています。
皆さんの忌憚の無いご意見をコメント頂けたら嬉しいです。

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