2009年2月16日月曜日

人員削減の罪

前にブログでも、人員削減するような会社の株は買いたくない、と書きました。

基本的に、正社員として雇用する以上、景気などの影響で増やしたり減らしたりするという考えはしてほしくありません。
ちょっと前に、派遣社員を正社員化するのが流行りましたが、そんなブームにのっていて、経営者か?と言いたいのです。(きちんとした戦略としてやっている会社もあるのでしょうけど)
人員削減で、正社員を対象とするなら、人員計画のミスとして、社長交代くらいの気持ちでやらないと。

じゃあ、派遣労働者は?という話ですが、都合の良い時にやとって、必要無いときには契約終了に出来るのが、派遣の定義だと思います。
一時的に忙しいとか、一定期間のプロジェクトで人手がたりないとか、
パソコンの特殊なスキルを持つ人が必要だ、とか。

よくあるのは、正社員と同じ仕事をしてるんだから、派遣も社員と同じ待遇にするべきだ、という話。
そりゃー、違うだろ、と思います。
会社の一員として、人生をかけている人と、
仕事時間に言われた事だけやって、嫌なら辞めちゃえーという人は、区別するべきだと思う。
だったら、正社員になれば良いじゃない、と思います。

今は、なりたくてもなれないとか、周りの責任にして、
○○してくれない、と被害者意識ばっかり持っているのは問題でしょう。

そりゃあ、契約を一方的に打ち切られた人の気持ちを考えたり、
住む所が無くなった人に対して、こういう事を言うのは残酷かもしれないけど、
でもね、それは別問題だと思います。
派遣労働者側に、「派遣」登録するとはどういうことか、という認識があったのか?
「派遣切り」の悪者は、企業なのか?
特定の企業だけマスコミでたたくのは何故か?
正社員・派遣労働者・パート・請負社員の制度について、どれだけの人がちゃんと認識しているのか?
正社員になりたい人が、なれないという制度に問題があるのか?
悪者は、企業なのか?政府は何をするべきか?

ちょっと過激な発言かもしれませんが、
正義っぽく、弱者側を守るような、見せかけの発言で、
検討違いの対象に批判をするのは、どうかなーと思います。

自分を守るのに、一番簡単なのは、共通の敵を作ることです。
いじめがなくならないのは、「自分が標的になりたくない」という不安がなくならないからです。
誰かを責めている事で、自分は安全地帯にいられるからです。

今回、企業をたたいて、安全地帯にいるのは誰でしょう?
本当の悪者は、企業でしょうか?
被害者ぶってる加害者は誰なのか?
問題の根源はどこにあるのでしょうか?

などと、ニュースを見ながら思ったりしています。

みんなが幸せになれれば良いよね。
でも、今はそうじゃないから、問題を解決しないといけない。
その時に、きちんとした「現状把握」が出来ないと、問題をきちんと見れないし、
適切な解決法にならないんです。

品質管理でも、問題解決手法がありますが、クレーム対策の基本は、まず
現状把握することです。

不良発生という現象ではなく、何故そうなったのか?という源流に戻って
解決策を探します。
そうしないと、「こいつが悪いからクビにします」という最悪の対策書になったりします。
これじゃ、再発防止にも、予防にもなりません(^^;

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